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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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昨日に引き続きコルダをプレイ中。
最近メモ帳に書いてる卜部ルルが進みません。
って言うか実はこれも明日までの分しか用意できてない・・・

止まったらすみません…








朝比奈と千葉が蓬莱島に戻ってきた時、騎士団の空気はなんだかよどんでいる気がした。
どこか濃い血の匂いが溢れている。

「木下・・・アレ、血の痕だろ」

「朝比奈さん・・・」

「何があったんだ?」

「朝比奈!」

急に後ろから怒鳴られたかと思えばゾワリと毛が逆立つような感覚。

「藤堂さんっ・・・」

「ゼロの命令だ。作戦に参加したものしか知らない」

「っでも」

「・・・朝比奈」

刃の切っ先を首に押し当てられるような感覚。
逆らってはいけない、と思わず後ずさった。

「・・・わかり、ました」

分かればいい、と踵を返す藤堂の後ろを数歩離れて朝比奈もついて歩く。


「藤堂、さん」

「なんだ・・・?」

「・・・いえ」


何が、どうしてこんな風に変わってしまったのだろう。
どうしてこの人はこんなに変わってしまったんだろう。

まさか本人を前に直接言えるはずもなく朝比奈は唇をかみしめた。

「(ゼロの、せいだ)」


*****


帰ったとき、ルルーシュは半狂乱になって叫んでいた。

「貴方の手を汚さなくてよかったのに」

「俺がやらなければならない事だったのに」

そう何度も繰り返し泣き続けるルルーシュをなだめながら、藤堂は歪んだ笑みを浮かべていた。
腕の中に閉じ込めて、あやし続ければいずれは泣きやみ落ち着く。
悲しみを植え付けるのも、悲しみをいやすのも己だけでいいのだ。

「ゼロ・・・俺は黒の騎士団の軍事を預かっている。」

「あ、れは・・違うんだ・・・俺が、俺の・・・」

「黒の騎士団は、君の作った組織だ・・・君は命令を下せばいい。他の誰がなんと言おうと、俺は君の命ずるままに動こう。」

「・・・っだって、饗団は・・・」

「  ギ ア ス  」

ビクリとルルーシュの体が震え硬直した。

「あの施設でコーネリアを見つけた。」

「ぁねうえ・・・?」

「ユーフェミアの死の理由を探っていたらしい。そして、その原因となった日本人虐殺の真相は君にあると・・・。」

どくどくと鼓動の音がうるさく響く。
体の震えが止まらなくなった。

「・・・なにに、怯えている?」

「ぁ・・・お、れは・・・」

無垢だった妹をけがした瞬間がよみがえってきた。
違うのだと、あれは自分の意志ではなかったのだと言って誰が信じようか。
いや、信じた所で許されるものではない。

「・・・安心しろ。もうその事を知る者はだれもいない」



「・・・・・・・・・・・・・・・ぇ?」



「そんなことを吹聴して回られては困るからな。日本人虐殺に何か君が関与していたなどと。それに、敵である皇族を殺したところで君が責められるいわれはない」


口の中が乾いて声を出すことが出来ない。

今の藤堂は知らないのだ、ルルーシュが皇族であると。

そして、藤堂が敵であるブリタニア皇族を殺したところで、ルルーシュには何も言えない。
何も言う資格はない。

「とうど、う・・・おれ、は」

「怯えなくていい。君の道を妨げるものは俺が斬り捨てよう。」

藤堂が恐ろしかった。
そして悲しかった。
優しかった人を壊してしまったのは自分だ。

「ごめんなさい・・・ごめんなさい、御免なさいゴメンなさい、ゴメンナサイご免なさいごめんなさいゴメンナサイゴメンなさいごめんなさいゴメンナサイごめんナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

「何を謝っているんだ?あぁ、日本人虐殺のことならばいい。俺は日本などどうでもいいのだからな」

「・・ぁ、・・・あぁ・・・っ」

「ああ、そうだ・・・そうだった・・・俺は日本などどうでもよかったんだ。君たちを殺した日本などは、な」

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