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久しぶりに続きを書いてみた。
って、はよ長編かけやって話やなぁ。
話の始まりの所がうまく描けずに悪戦苦闘しております
目が覚めてもルルーシュは藤堂から離れようとしなかった。
不安じゃないわけがないのだ。
頭の回転がいくら早く、年の割に大人びているといっても10歳。
ルルーシュにしてみれば、ある日突然目が覚めると見知らぬ場所で、慕っていたはずの大人には冷たくされて、守っているようでいてその実ルルーシュの心を支えていたナナリーも、スザクもいない。
少しでも虚勢を張っていられたのが不思議なくらいだというのに。
「ルルーシュ君・・・」
「・・・」
「ほんの少しだ・・・外にいる連中に事情を話したらすぐに戻る。」
「・・・っ」
さっきから何度このやり取りを繰り返したか。
そのたびにルルーシュはうなずきはするのだが「行って欲しくない」と言わんばかりに瞳いっぱいに涙をたたえて見上げてくるのだ。
「ルルーシュ君、大丈夫だ。それに、ゼロの仮面は・・・嫌なんだろう?」
コクン、と黙り込んだままうなずくルルーシュの髪をゆっくりとなでて、ゆっくりと袖をつかむ指をほどかせた。
「っ藤堂さん」
「ルルーシュ君・・・」
「嫌ですっ、仮面かぶりますから!置いていかないでっ」
再びルルーシュは藤堂の腕にすがりつき小さく泣き声を上げ始める。
「ゼロは嫌なんだろう・・・?」
「零でもいいですから、一緒に居させてください!」
相当、堪えていたのだろう・・・。
藤堂に向けられたまなざしも、その態度にも。
そしてこの場所にルルーシュを知る者は藤堂しかいない。
縋れる存在も・・・。
ゾクリ、と快感のようなものが藤堂の背中を走り抜けた。
今のルルーシュにとって変わらないものは藤堂だけだ。
スザクもナナリーもルルーシュの記憶にある姿からずいぶんと変わってしまっている。
藤堂は年齢的にもこれ以上変わりようがない。
多少は老けてしまっているだろうが、ルルーシュ達のように大幅に容姿が変わったりすることはない。
桐原翁もそれは同様だが、桐原と会うことはほとんどないし、過去の様子からいってもルルーシュが警戒を解くとは思えない。
自分にだけ・・・そう思うと何とも言えない感情が湧きあがってきた。
その正体に気づく前に心を抑え込む。
「ルルーシュ君。君を、零になどさせはしない。大丈夫だから、この部屋で待っていてくれ。」
「・・・」
ルルーシュはその言葉にゆっくりと手を離し俯くと膝を抱え込んでしまった。
「行ってくる・・・」
くしゃり、と藤堂はルルーシュの髪をなでて藤堂はゼロの仮面を持つと部屋を後にした。
***
「中佐、あの・・・ゼロの様子は」
「少し、落ち着いているが当分は表へ出てこれないだろう。リフレインのせいもあってまだ少し精神が不安定なようだ・・・当分の活動は無理だろうな。」
活動が無理、その言葉に幹部の面々が息をのむ。
「藤堂さん・・・ゼロの仮面を持ってるってことは、ゼロはいま」
「仮面は、していない。」
その言葉にさらに幹部の面々がどよめいた。
「なら、ゼロの素顔を!」
「知己の間柄でな・・・。信用してくれたのは、私しか知っている者がいなかっただろう。そうでなければ、おそらく彼は私のことも信用してくれなかっただろう。」
「面会は、叶うだろうか」
扇の言葉に、藤堂はゆっくり首を振った。
「彼は、黒の騎士団の記号としてのゼロを認識できていない。彼の中の零は存在の無・・・おそらく、今のゼロの由来もそこから来ているのだろうが。もう少し落ち着けば、おそらく活動は再開できるだろう。」
いつにない深刻な表情の藤堂に、いつもならきっと騒ぎ出すだろう玉城もさすがに「顔を見せろ」と
叫びだすようなことはできなかった。
先にC.C.がルルーシュの精神状況を話していたからだろう、人見知りまでしているとなれば
これから先信用してくれと言っても決して心を開いてはくれまい。
「それじゃあ、黒の騎士団の活動は・・・」
「当分は俺と扇でなんとしていくしかない。作戦も大規模なものは難しいだろう。」
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福岡にオタク友達がいなくて偶に鬱々してます。
寂しいと死にはしませんが不貞寝します。
空を自由に飛びたいなぁなんて夢を持っています。
いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
マイペース、ケセラセラを心情に頑張って生きています。