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いや、CPでもいいんですけどね。
リヴァルルにとっても癒されます
あまりに突然で、目まぐるしく物事が変わりすぎて・・・
休みが元々多い彼だから
電話でつながっているなんて、不確かすぎる安心感で
ようやく、ゆっくり会えたと思った時・・・
悪友は旅立った後だった。
葬儀に呼んでくれたのは、ニーナだった。
場所は・・・人の少ないまるで廃屋のような教会。
悪友がさぼるなら・・・好みそうな場所だった。
棺の中を見るのはこわかった。
彼が死ぬのを見たのは遠目で、彼が・・・ルルーシュが皇帝だなんてまだ信じられなくて。
本当はからかっているんじゃないかと。
自分を嵌めるためにみんなで一芝居打っているんじゃないかと・・・。
そうであってほしいというのはただの願望。
本当は分かっているのだ。
周りからすすり泣く声や、頬を伝う涙が、これが現実だと教えてくれる。
最後の別れだと神父の声に全員が立ち上がり、かわるがわる、棺の中をのぞく。
見なければ、よかったと思った。
死後に、少なからず暴行を受けたのだろう彼は顔の一部に包帯をまいて…
生前の面影がうそのように、きれいな遺体とは言い難かった。
なぜ、よりによって最後にみた悪友の顔が・・・悪友とつながらないのか。
持ってきたデジカメの中にあるルルーシュの写真を見る。
その中で笑うルルーシュが余計に悲しかった。
何が何でもそばにいればよかった。
後悔するぐらいなら。
「リヴァル・・・もう」
「・・・はい」
会長に促されて、棺を離れる。
棺のふたが閉められ、最後まで彼につき従った従者たちが棺を外へと運び始めた。
全部、あっさりと終わってしまった。
雨でも降ってくれればいいのに、空は厭味なほど快晴で…世界にとって彼がほんのちっぽけな存在なのだと思い知らされる。
今、ここで彼の死を泣く己と対照的に、彼の死を喜び笑う人がどこかにいるだろう。
電話がつながらないなんてこと、よくあったのに。
学校に来なくて会えないなんてこと、よくあったのに。
どうして、こんなに悲しくて、苦しいのだろう。
「さようなら・・・ルルーシュ」
答える声はなくて、写真の中のルルーシュだけが・・・微笑んでいた。
++++++++++
「・・・ァル、おい・・・おい!!」
勢いよく頭をはたかれて、リヴァルは目を覚ました。
見慣れた生徒会室に夕日が差し込んでいる。
ずいぶんと眠り込んでいたらしい。
「やべっ・・・」
「まったく、よくこんなところで熟睡できるな。」
呆れたように笑うルルーシュ。
それはいつものことだというのに、なぜだか無性にうれしくて幸せで・・・リヴァルは椅子を立つとルルーシュの背に駆け寄り後ろから飛びついた。
「っ~~おい!危ないだろう!!」
「いーじゃんいーじゃん、スキンシップもたまにはさ」
悲しい夢を見ていた。
ありえるはずのない、悲しい夢。
もうそれはおぼろげで、思い出すのも難しい。
「なあ、ルルーシュ」
「なんだ、というか離れろ、重い。」
「俺さぁ、お前のこと好きだぜ」
「・・・は?」
「世界で一番の、俺の悪友様だよ、ルルーシュは。」
アホか、と吐き捨てるルルーシュが照れているだけだと知っている。
ぎゅうと抱きしめる力を強くした。
「ほんとだぜ?」
「・・・おれも、お前が好きだよ、リヴァル。おれの大切な、悪友だ」
こつんと額をぶつけ合い、子供のようなハグと頬へのキスを交わす。
「そんなわけで、今日も付き合ってくれるよな、これ」
指の動きでチェス駒を動かすしぐさをしてみせるとルルーシュは肩をすくめて荷物をまとめた。
そう、悲しい夢は夢なのだ・・・。
「ルルーシュ」
「なんだ、どうしたんだ?」
おかしいぞ、今日も。とからかう様に言うルルーシュのほほを軽くつねってやる。
「何でもねーよ、自慢の悪友様」
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福岡にオタク友達がいなくて偶に鬱々してます。
寂しいと死にはしませんが不貞寝します。
空を自由に飛びたいなぁなんて夢を持っています。
いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
マイペース、ケセラセラを心情に頑張って生きています。