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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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ええと、今キイさま宅のチャットでカクカクシカジカありまして、
21話SSの藤堂さんサイドを書くことにしました


暗いです、21話SSのルルなみにぶっ壊れてます。
さっきのルルが超越したMっ子ならば藤堂さんはSかもしれません。





とりあえず、覚悟が決まった方はどぞ!



あと、茶室で一緒だった方々にこれを捧げます。
さっきのSSと一緒に。
いらなかったらぽいしてください。

 




黒の騎士団も超合州国も日本も、すべてがどうでもよくなった。
ただ、彼に抱き続けていた狂おしいまでの愛情がすべて黒く塗りつぶされていく気がした。

裏切られたと。

彼を愛していた己の気持ちを裏切られたのだと思うと腹立たしく、そしてなおも愛おしく、同時に喜びが体を支配した。
殺すつもりはなかった。
引き渡すつもりもなかった。

足と腕を打ち抜き動けなくして、どこへも行けなくして・・・。
達磨娘のようにしてしまってもいいだろう。

元が皇子だろうと(それを自分は知っていたはずなのにどうしてだろうか忘れていた)これは黒の騎士団の問題だ。
身柄を引き渡すことはできないと。
日本を渡さないというならそれでかまわない。
元より闘って取り戻そうとしていたものだ。


だが、彼をこの場所へ引きとめることはできなかった。
鍵と鳥かごを見間違え、己は大事な小鳥を逃してしまった。

逃してなるものかと追えども、自由を得た小鳥が舞い戻るはずもない。


小鳥は・・・遠くはるか彼方へ飛び去った。
そして、その一ヶ月後・・・。

メディアの前に小鳥は姿を現した。
あぁ、これでいつでも捕えることができる。
そう思うと同時に今度は身の内を焦がす炎が燃え上がる。
彼に向けられた刃を振り払ったのはかつて敵対した弟子、そしてあろうことか今の彼にもっとも近い場所を手に入れていた。

そこはお前の場所ではない、と狂おしいほどの怒りが生れ・・・そして彼を受け入れた小鳥にその怒りが向けられた。
そこは君の居場所ではないのに。
そして帰ってこない小鳥にいら立ちが募る。

メディアにうつるとき、小鳥は裏切りの白騎士にすべての信頼を寄せているように見えた。
どす黒く醜いものがどろりどろりとあふれてくる・・・。

帝都へ攻め入るという作戦を聞いたとき・・・皇帝を大事な愛しい小鳥を討つ役を引き受けたのは・・・おそらくはこのどす黒いものを抑えるため。


*****


城の中に警備の兵士はいなかった。
ただ、招き入れるように扉が奥までずっと開け放たれていた。
藤堂は迷わず奥へと進む。
今更罠を仕掛ける彼らではないだろう。

藤堂の足音だけが場内に響く。
やがて、謁見の間と思われる広間に出た。
そこにいるのは、裏切りの白騎士と・・・大事な可愛い小鳥。
己の心を裏切った小鳥。

大切で大切で大切で、だが・・・もう藤堂は己のうちにいる獰猛な獣を抑えられそうにはなかった。

「藤堂さん・・・」

「邪魔をするならば斬るぞ」

ジリとかつての弟子が一歩後ろへ下がる。
だが、その場にとどまりスザクは藤堂の瞳を見据えた。

「俺は、もうなにもしませんよ。何もできません・・・ただ、言っておこうと思っただけです。」

「まだ、何か言うべきことでも?」








「ルルーシュの体は・・・相当あなたに仕込まれたんですね。」


不思議なことに、スザクに大して何の感情も浮かばなかった。
ただ、やはり抱いたのかと事実を確認しただけ。

「とても、色づきやすい肌だ。何回抱いたんですか、あなたを裏切っていたあの淫売の体を」

「裏切る・・・?何を馬鹿なことを言っている」



藤堂はスラリと日本刀を抜きスザクの足に突き立てた。
迷いのないその動きにスザクは動くこともできずに、呆然と足を見下ろす。


「そこで・・・見ていろ。目をそらすことは許さない。あれは、おれの、ものだ」


藤堂は玉座に腰をおろしていたルルーシュに近づく。
スザクは追わなかった。
ただ、黙ってその様子を見つめている。
日本刀を足から抜き無造作に投げ捨てて・・・。

憎いユーフェミアの仇である、大好きだった親友の死を見届けるために。


「・・・ルルーシュ」

「やはり、来たのはお前だったか。藤堂鏡志朗」

「何をしているこんなところで」

「見てわからないか?お前を待っていた。おまえが私を殺す役者なのだろう?」

藤堂はルルーシュの細く白い首をつかみ己の顔の近くまで持ち上げる。

「ああ・・・愛しているさ、ルルーシュ。だが、それゆえに殺したくて仕方がない。黒の騎士団などどうでもいい。おれの信頼を裏切った君が許せない。」

ギリギリと締め付けていく。
ルルーシュの瞳は揺らがなかった、だが死を迎えようとする体が軽く痙攣する。

「怖いか?」

「いいえ、少しも。」

「後ろめたくはないのか?この体をあの男の好きにさせたのだろう?」

「・・・・・・そうです」

「君は誓ったな。おれが最初で最後だと」

「ええ・・・」

ますますルルーシュの首を絞める力が強くなり、ルルーシュは口の端から泡を吐く。
陸にあげられた魚のようにびくりびくりと体を痙攣させて・・・。

「なにか、いうことはあるか?」





「愛しています・・・」



「ああ、俺もだ」

藤堂は急所をつかむ指に力を込めた。
ゴギッと嫌な音がすると同時にルルーシュの瞳から光が消え、四肢からは力が抜け体は藤堂の手にすべての体重を預ける。

藤堂はなおもしばらくルルーシュの首を絞め続け・・・やがてその手から力を抜くとルルーシュの体を腕に抱いた。

「愛している・・・ルルーシュ。」

藤堂は腕の中でもうルルーシュではなくなったそれに口づけをした。
血の味がする・・・。
ガリ、と歯を立ててまだ僅かにぬくもりを持つルルーシュの舌を噛む、血の味が・・・ルルーシュの味が口の中に広がる。

「愛している、もうどこへも行かせない。」




キミは、俺の鳥籠の中にいればいい



++++++++++

書いちゃいましたよこんちくしょー!
いいんです、開き直りです!
もう一回続くかもしれません!
とりあえず、暗っ黒っ重っ!の三重奏のつもりでした
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いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
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