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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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スザクが出張っててなんかスザルルっぽくも見えてしまう
でもこれは親友なんだと言い張ります!
ええ、やつらは「尻軽!」「淫乱」と言い合う辛友です!
(我が家限定です・・・)




やさしい君の願いが...

 


ぼくは、何がなんでも君の願い(ギアス)を拒むべきだったのかもしれない。
後悔先立たずとは、よく言ったものだ。


君を失って、初めて、僕は失いたくないものを知った。
いや、気づいてしまった。


この手は、数えきれない人々の血に濡れているというのに。


君の死が、とても重くて・・・どうして憎めたんだろうと、後悔した。

ぼくは、君の願いを知っていたはずで、君が何に怯えているかも知っていたのに。
先に裏切ったのは、君じゃなくて、僕だった。


君を守ると約束していたのに、ユフィの手を取った。
それで君を守れると信じていた。

 

目を見開き、カレンや、藤堂さんが僕とルルーシュを見比べている。

 

これから、僕は彼らをやさしい世界へ導かなければならない。

 

君が求めていて、君がもう見ることのできない優しい明日へ。
ひどく腹立たしくなった。

彼らが求めなければ、君がゼロとなるのはもっと後だったかもしれないのに。
彼らが君をゼロにしたのに、彼らはあっさりゼロを裏切った。

ルルーシュのことを知っていたはずのカレンも。


僕の中から消えたはずの憎悪が再び湧き上がった。


そうだ


彼らさえ・・・

彼らさえいなかったら・・・

 

たとえ不自由にでも、ルルーシュは生きていたのに。

 


*****


計画のずれに気付いたのは撤退を促していたジェレミアだった。
本来ならばスザク・・・ゼロはここで処刑されるはずだった黒の騎士団の元へ行き、彼らを解放するはずだ。

だが、ただぼうっと彼らを見ているだけで何もしようとはしない。

その場から逃げ始める兵たちを見送りながら、ジェレミアはゼロの様子を見守る。

ゆらりとようやく動き始めたが何かがおかしい。


カツン、カツン ズズッとルルーシュを貫いた剣を引きずりながら騎士団のほうへと歩いて行く。

まるで幽鬼のように。

まずい、とジェレミアは冷や汗を流した。
だがどうにも体がいうことを聞かない。

心の内にある淀んだ部分が、スザクと同じことを思っているのだ。

 

 -カレラガ ウラギラナケレバ

 

とっさに動いたのは、兵の中の一人に混ざっていた咲世子だった。
剣を片手にゼロへと切りかかる。
ジェレミアも呪縛が解かれたかのように剣を出すとゼロのほうへ向かって走った。


「ルルーシュ様のご意思を踏みにじられるおつもりですか」

「・・・でも」

「私は、少なからずルルーシュ様から、お話を伺っております・・・。昨年も、クラブハウスにこられる貴方とルルーシュ様を見ていました。ルルーシュ様を思われるならば」

刃と刃を交えにらみ合う、その間にジェレミアが割って入る。

「枢木スザク・・・ルルーシュ様を、悼んでの行為ならばこれは侮辱である!ルルーシュ様が彼らを許したのだっ。」

血を吐くような思いでそう吐き捨てるジェレミアのほうに、ゼロの仮面が向けられた。

「われらに、彼らを断罪する・・・資格はないっ」

仮面の下で、スザクが歯を食いしばるのが手を取るようにわかる…。
そして呻くように「わかった」と呟くとジェレミアと咲世子をなぎ払った。

そして今度は彼らを解放するため、とらえられた騎士団の元へ向かう。

 


「スザ・・・」

「私は、ゼロだ・・・」

カレンからかけられた声を一蹴し、藤堂の枷をはずし始める。

「スザク君・・・」

「・・・枢木スザクは死んだ。紅蓮のパイロットにとどめを刺されてな。」

カレンが言葉に詰まり、藤堂も視線をさまよわせる。


スザクはできるだけ、ルルーシュの口調を思い出しながら話していた。

 

「覚えておけ・・・。お前たちのその足の下にあるのは幾多の命だと。18歳の・・・っ少年帝の命の上にあるのだとっ」

藤堂やカレンに向けて言うのと同時に、自分にもその言葉を刻みつける。

 

これからもずっと、大人にはなれないルルーシュを思いながら。

この平和が、命の上に成り立っているのだと。

 

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