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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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茶中、やたらパロっぽいものばかり書いてました。
うーん、


ま、いっか!
好き勝手やる、それがウサギくぉりちー

レイトン教授と悪魔の箱パロです。
これからやる人は見ないことをお勧めします(ぉい

あと、名前しか出てこなかったキャラがオリキャラ同然に存在してます



 

「ルルーシュ・・・ずっと、待っていた。君が、帰ってくるのを」

ふらふらと近づいてくる藤堂に怯えを見せ、少女はジェレミアの後ろへ隠れた。

「・・・そうか、ルルーシュ、その男が」

虚ろだった藤堂の目に狂気が浮かんだ。

「ジェレミア、貴様がいたから・・・っ、貴様がいたからルルーシュは!!」

「・・・咲世子、ランぺルージ嬢を」

「わかっております。」

ジェレミアが咲世子に少女を託すと同時に藤堂は剣を抜いた。
そしてジェレミアも剣を抜き、藤堂の剣を受ける。

「だ、だめ!やめて!!」

「お嬢様、行ってはなりません」

「咲世子さんっ、でも!」

打ち合う剣から火花が散る。
思い通りにジェレミアを打ちとれない藤堂は怒りに顔をゆがめ、雄たけびを上げた。

「ルルーシュは、俺のものだ!誰にも渡さん!」

繰り出される剣の動きは単調なものだ。
それは怒りによるものなのだろうが、その攻撃は体躯に見合わぬほど弱いものだ。
ジェレミアはただその剣を受け、軌道をそらすばかりで攻撃には出ない。

「やめてっ!もう、体が!!」

「お嬢様!」

二人のそばへ駆け寄ろうとする少女の腕を咲世子は放さない。

 

「なんだ・・・俺の体は、  くっ、どうなって」

動きも鈍く、息が切れる。
この程度のことで藤堂の息が切れることなど今までなかった。
いくらでも打ち合い続けられるとさえ感じられていたのに。

それでもなお、ジェレミアに切りかかろうと剣を振りかぶり、そのままジェレミアに凭れかかるようにして膝をついた。


「もうやめて、おじい様・・・これ以上は、体が持ちませんっ」

「なん、だと・・・?何を言っている、ルルーシュ」

膝をついたままの藤堂にゆっくり少女は近づきその肩に手を添え傍に跪いた。

「まだ・・・わからないんですか?」

「ルル・・・?」

覗きこむ、少女の瞳を見て藤堂は息をのんだ。
かつて、その瞳は紫であったはずなのに・・・今は黒曜石のような黒い瞳だった。


「君、は・・・」

「私の名前は・・・リリーシャ・ランぺルージ。ルルーシュ・ランぺルージは私の祖母です。」


「祖母・・・馬鹿なことを、彼女は俺よりもずっと、年下だ。」

「藤堂鏡志朗・・・お前の眼に映る世界は・・・偽りだ」

藤堂の体を支えていたジェレミアも、静かにそう告げた。


「リフレイン、を・・・覚えているか?」

「・・・あぁ」


リフレイン、それは枢木ゲンブが希少な薬になると間違えた恐るべき麻薬だ。

「お前が守り続けた、この館の下には誰にも手が出せぬようルルーシュ様がリフレインを隠しておられたのだ。だが、月日がたち、風化した箱から気化したリフレインが蔓延しこの基地を包み込んだ。」

「そんな、はずは・・・」

「ごく微量なリフレインは、少しずつ人々の体をむしばみ、この基地を幻覚のものへと変えていきました。今もこの基地にいる人々は、あなたや、基地に貼られた写真が生み出した幻覚です。」


「そんなはずは・・・そんなはずはない! 俺も、この基地も本物だ!」


「・・・嘘じゃ、ありません。50年前に全てが変わってしまったんです。おじいさまも、ルルーシュおばあ様も。」

 

*****

『なぜだっ・・・この基地は君なしでは立ち行かない。』

『でも、ここはもう危険なんです!だから、藤堂さん・・・一緒に』

『駄目だ、俺にはここを任された責任がある・・・』

『・・・わかった・・・なら、ここで』

『っこの基地を出ていくなど!俺は認めない!!』

『すまない・・・お前以外にも大切なものがあるんだ』

『なんだ、と・・・俺は許さないぞ、ルルーシュ!』

すまない、とルルーシュはもう一度口にして、藤堂に背を向けるとそのまま逃げるようにして去って行った。

*****


「そうだ・・・俺は信じていた、ルルーシュを。だが、ルルーシュは」

「違う!おばあ様はおじい様を裏切ったりしてない!」

そうして叫んだリリーシャは、意を決したように藤堂の手を強く握った。


「おばあ様は、気化したリフレインから守ろうとしたの・・・。まだ、生まれていなかった私のお母さまを」


「・・・なに?」

「おばあ様が、この街から離れた時、おばあ様のお腹にはおじい様との間にできた赤ちゃんがいたんです・・・。それが、私のお母さま。」

リリーシャは首にかけていたチェーンを外すとその先端についていたロケットを見せた。
藤堂はそれを受け取り、中を見て息をのむ。

左には藤堂の写真。
右には、赤ん坊を抱いた・・・ルルーシュの。

「おばあ様は、おじい様がここを離れられないことを知っていたの、だから黙って・・・」

「・・・そ、んな」

「母は、私を生む時に亡くなって・・・そして・・・そのルルーシュおばあ様も、去年亡くなられました。」


「う、そだ」


「本当です、おばあ様は最後までおじい様のことを」

「ルルーシュが死んだなど、嘘だ!でたらめをいうな!!彼女は戻ってくる!必ずっ」

剣を手に、藤堂はがむしゃらにあたりを切り付けた。
もともと劣化し続けていた基地は見えぬところでぼろぼろと崩れていた。
さきほどのジェレミアとの立ち回りに合わせ、直接傷つけられた基地は静かに崩壊の音を立て始めた。

「お嬢様、お早く外へ!」

「いやっ、おじい様も一緒に」

その場を離れようとしないリリーシャにジェレミアは顔をしかめ、藤堂の体を無理やり担ぎ上げた。

 

++++++++++


全てが崩れ、なくなってしまったその平野で・・・藤堂は呆然と空を見上げていた。
信じていた街の姿も、基地の姿も人々もどこにもない。
目に映る己の手は節くれだった老人のものだった。

「藤堂・・・」

「・・・彼女が、帰ってくると・・・俺は」

ジェレミアは上着の内へ手を入れると、黄色くなってもうずいぶんと年月を経たのだろう封筒だった。
表にはただ、My Dear とだけ書かれている。

「・・・彼女の部屋に残されていた、お前宛の手紙だ。」

藤堂は封筒をゆっくりと受け取りそっと中を開いた。

 

『鏡志朗さんへ

元気にしていますか・・・?
あなたの手紙は、ずいぶんと迷子になっていたらしく
昨年…ようやく届きました。
もう一度会いに行きたかったけれど
どうやら、もう無理そうです。

あの時、町を離れたことを恨んでいるでしょうね。

でも、あの時・・・私の体にはあなたの子供が宿っていました。

貴方があの場所を離れられないことは分かっていました。
だから、あの時の私にはああするしか思いつかなかった。

ごめんなさい。

リリーシャはあなたとの間にできた娘、マリアの産んだあなたの孫です。
マリアは私よりも先に逝ってしまったけれど、
リリーシャはそれでも元気に育ってくれました。

結局、会えなかったけれど、私はあなたのことを一日だって、忘れたことはありません。
憎んでも、怨んでもいい。
けれど、私があなただけを思っていたことは、どうか信じてください。

それでは、また向こうで会えることを、楽しみにしていますね。
さようなら

ルルーシュ。』

 


「ルルーシュ・・・」

手紙を握りしめ、青すぎるほどの空を見上げる。

「そこに、ちゃんと・・・いたんだな・・・」








++++++++++


なんか中途半端ですみません。
でも満足したのでここで切りました。
だって、今は藤堂さんをいぢめたい気分なので、このまま行くと藤堂さん死亡EDになっちゃうんだもんv

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福岡にオタク友達がいなくて偶に鬱々してます。
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いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
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