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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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【設定】
ギアス本編が、実はゲームプログラムだったら、というパロディです。
.hack//みたいな感じですね。
設定と言うほどの設定もなかった…。

現在長編バージョン製作中




『予備電源に切り替わったか、状況は』

『大変です!システムエラー発生!』

『なんだと!すぐに被検体をデータから』

『駄目です!切り離せません!』

『サルベージしろ!』

『ッ……駄目です、完全に途切れました』


++++++++++


突如現れたゼロが剣を振りかざし悪逆皇帝に突き立てる。
その光景にだれもが息をのんでいた。

あまりに予想外で、そこにある感情はただただ驚愕としか言えないだろう。

だが、ピタリと


本当にピタリと唐突にその動きが止まった。
皇帝ルルーシュの胸の前で突きたてられるはずだった剣は止まり、ゼロがわざととめたのではないかとさえ思う。
だが、あたりを取り囲んでいたざわめきも、風も、世界中の時間がまるで止まってしまったかのように何一つ動かなかった。

動いているのは処刑台にとらえられ身動きがとれずにいる己らばかり。


「ど、う…なっている?」


動いているのはもしや己だけかとお互いに顔を見合せながら、取り残された時間の中彼らは首をかしげていた。

ふいに皇帝の姿がぶれる。


いや、普通に考えてぶれるなんてことはあり得ないのだが、まるで接触の悪いモニターか何かのようにぶれた直後、彼だけが再び動き出した。


まるで準備体操のようにしばらく体を動かし、やがて納得したのか空に向けて言葉を放つ。

「接続、無事に完了した。サルベージの準備を頼む」

帰ってくる言葉はない。
いや、ある方がおかしいのだが、ルルーシュはまるで電話か何かでもしているかのように一人で会話し、一人で会話を終了させると玉座から下りて囚人である自分たちの方へと走ってきた。

「被検体、K、L、O、Tを確認した」

「る、ルルーシュ?あんた何を…これは何?これもギアスなの?!」

カレンがたまらなくなって叫ぶようにして問うもルルーシュは取り合わない。

「もう大丈夫だ、すぐにサルベージされるからな。」

「ルルーシュ、ねえ!」

問いに答えることなく、ルルーシュはカレンに手を伸ばし首筋に触れる。
すると、カレンも先ほどまでざわめいていた民衆と同じように固まってしまった。

「っ何をした!」

「汚染レベルが高い。すぐにクリーニングを」

隣に立っていた藤堂の首筋にも触れる。
そしてやはり同じように固まってしまった藤堂に星刻と扇は憎々しげにルルーシュを見据えていた。

「大丈夫だ、すぐに済むからな。」

「何がすぐに済むだ!この悪魔!!」

「…君たちが拘束されるこの瞬間を狙って本当に良かったよ。」

嘆息しながらルルーシュは扇の首にも触れた。
叫んだ顔のまま固まった姿は滑稽とも言えよう。

「…君は何とも思わないのか、このような」

「これで最後だ、収容後脳波をチェック、    ああ、私もすぐに戻る。」



そうして、星刻の首にルルーシュの手が触れた瞬間、世界のすべてが静止した。


++++++++++


「ドクター、無事でしたか。彼らの精神汚染は酷すぎます」

「クリーニングは?」

「駄目です。今は鎮静剤で落ち着いていますが・・・」

「そうか…引き続き彼らのケアを頼む。」

白衣を翻し研究室へ戻っていく上司を見送って、研究員は肩をすくめると病室に戻った。

「ケアって言ったって、もう無理だろうに。」

「気の毒だが、もう帰っては来れないだろうな…」



2年前、ブリタニア社の所有するこの研究所で大停電があった。
いや、停電そのものは都市一つを巻き込むほどの規模だったのだが・・・。

その停電で研究所所長であったシュナイゼルとその補佐であったカノンを含む大多数の人間が、開発中の仮想空間に閉じ込められるという異例の事件が発生した。
予備電源に切り替わるまでのほんの3分程度であったが、その被害は研究所所員の半分を巻き込む事態に発展していた。

寝たきりの病人の治療や、ゲーム、はたまた過去にあった歴史資料を自分自身で体験できるという先進的な研究のはずが、停電一つのために全てが狂わされた。


それはもしかすると、世界を作り出そうとした人間へ対する神の罰だったのかもしれない。



++++++++++
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