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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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ようやく、まともにライが出ました。
藤堂さんはもう少し先かな。
まだ成田ですらないしね。

ライ参入は多分黒の騎士団とリフレインの間くらいだと思うのですが、どうでしょう。

 

あと、書いてみて思ったこと。
ライゼロは書きにくい!

ライは天然誑しだし、ゼロは素直じゃないし!

多分対照的に藤堂とルルは出来上がる前から落ち着いた感じになると思います。
恋愛のドタバタはライゼロに任せる感じで。
藤ルルはほのぼのになると思います。

ストーリーの都合上両方シリアスは入りますが







 


自分のものは名前だけ

 

過去もない、自分が誰かもわからない。

覚えていたのは何かに追われていたことと、人ならざる力を持っていたこと。
それ以外の何もわからない。

もしかすると、唯一わかる名前でさえ嘘かもしれない。
何が嘘かほんとなのかもわからない。


そんな中で、本物が生まれ始めた。

思いがけず逃げ込んだアッシュフォード学園。
軍に通報されて追い出されてもおかしくない自分を、彼らは受け入れてくれた。


いや、その中に一人だけ不思議な人がいた。
男、のはずなのだが男と意識するには違和感がある。
むしろ人間じゃない何かだと言われた方が納得できる気さえする。

・・・・・・いや、悪い意味じゃない。
うん、それぐらいきれいで美人だと言いたいだけだ。


もちろん、ほかの女性陣もきれいで美人だしかわいい。
(これをミレイ会長に行ったら『むやみやたらにたらすんじゃない』と怒られた)

だが彼は、ルルーシュは何かが違うのだ。
自分を失ってしまった世界の中で、ルルーシュの色だけが特別鮮明だった。

 

ルルーシュというのは本当に不思議な人間だった。
時々、別人のような気がすることがあるのだ。
ライは愛想よく笑うルルーシュよりも、不機嫌そうに自分を見るルルーシュの方が好きだった。
俗に言うマゾというやつだろうかと首をかしげて見たりもしたが、やはりライからみると別人のように見えるのだ。

記憶がなくとも、男が男に惹かれるというのが異常事態なのだということくらいわかる。
だが、まぁしかたない。

「ルルーシュが美人だから悪い」

「うん・・・あなたの言いたいことはよーっく、わかった。でもね、ライ」

降ってきた声にライは「ん?」と首をかしげて後ろを振り返った。
そこにいたのは我らが生徒会長ミレイ・アッシュフォードだ。

「ぜーんぶだだ漏れよ、ライ」

「・・・え?」

ピッと指さされた先にいるのは机にふせっているルルーシュだ。
具合でも悪いのか。耳が赤い、熱があるのかもしれない。

「ルルーシュ、大丈夫か?」

「うん、全部あなたのせいなんだけどね~。」

「・・・?」

 


「こっの・・・馬鹿めっ」

「ルルーシュ、具合が悪いなら部屋に戻った方がいいぞ、送っていく。」

「お前に言われたくない!!!」

ミレイはというと「あっついわねぇ~」なんて言いながらわざとらしく顔を手で仰いでいた。

 


***


「ルルーシュ、本当に」

「大丈夫だ、大丈夫だから・・・ライお前なんでそんなに俺に構うんだ」

大体そんなに近くにいられたら緊張するだろうが・・・といえないのが悲しい。
“ルルーシュ”にどうすればいいか相談したら、彼女は笑って

『いいじゃないか、すごく幸せな悩みだろう?』

と、言ってのけてくれた。
いや、確かに騎士団のことだとか、居場所がばれるかもしれないだとか・・・、今まで悩み続けてきたことに比べたら、ずいぶんと

そう、幸せな悩みだ。

だから困る。


幸せになる資格など自分にはないはずなのに。
だが、そんなことを言ってしまうと、まるで片割れであるルルーシュにも幸せになる権利などない、と言ってしまうようで・・・。

「・・シュ・・・ルルーシュ」

「っ! あ、ああ・・・すまない」

「やっぱり、調子が悪いんじゃないのか?」

ふわ、と風に吹かれたように前髪が揺れたかと思えば、じんわりとぬくもりが額に触れた。
その温もりが何なのかわかって、ゼロの顔に熱が集まる。

「んー・・・顔は赤いけど、熱はないみたいだな。」

「な、ななっ!何をする!!」

「熱がないかと思っただけだ。」

ライの手が離れたことにホッとしつつ、少し残念だと思ってしまった自分に焦りながら、それが知られぬように顔をしかめて見せる。

「熱などない。もういいだろう、それより今日もカレンと出かけるんじゃないのか?」

今日は黒の騎士団で会議があったはずだ。ルルーシュもすでに“ゼロ”に扮してアジトにいるだろう。

「いや、今日は断った。ルルーシュの様子が心配だったからな。」

馬鹿か!と怒鳴りつけてやりたい。
騎士団の会議とどっちが大切なのかと問いただしてやりたい。
あと、嬉しいと思ってしまった自分も殴りたい。

「咲世子さんがいるとはいえ、具合が悪いルルーシュを置いて出かけるのも薄情だろう?」

 

さわやかに言い切るこの馬鹿男を一度でいいから殴って言ってやりたい。

『天然誑し男』と

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