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明日のバッドEND?
アニメ通り、ルルーシュが死んだバージョンです。
貴方と一緒にいたかった
貴方と眠る夢を見たかった
でも、貴方と俺の明日は違うから
*****
だれか、答えを知っているなら教えてほしいと思った。
つい数分前まで確かに生きていて・・・昨夜には確かに言葉を交わしたはずだった。
今日、ルルーシュの求める“明日”は完全なものになるのだと、そう言っていた・・・なのに。
志半ばで死んだはずのルルーシュの死に顔は穏やかだ。
ゼロはルルーシュだった。
なのにそのルルーシュはゼロに殺された・・・。
新たに現れたあのゼロの動きは・・・死んだはずのスザクのものだった。
ユーフェミアを殺され、ゼロを、ルルーシュを憎んでいたはずのスザクの。
「これが、君のほしかった・・・“明日”なのか?」
結局、黒の騎士団の団員に、ギアスはかけられていなかった。
裏切っていなかったのか、と今更ながらに思わされる。
カレンよりも頼りなく見える肉付きの薄い体。
細く小さくて、カレンと同い年の子供。
ゼロだと名乗っていた時は、皇帝だと名乗っていた時は・・・もっと大きく見えたはずだった。
だが、本当はこんなにも小さな・・・。
「立ち止まるのか・・・?」
救出され、ひとまずはと集められた部屋で、聞き覚えのあるゼロの声が響いた。
体格が明らかに違う・・・。
だが、誰なのだと問う勇気のある者はいなかった。
それよりも、ゼロの体全体から立ち上る怒りに気圧される。
「おまえたちの望んだ平和だ!自由だ!立ち止まることなど許さない!すべてを背負って生きろ!!」
「アンタ・・・」
「カレン・・・彼と道をたがえた時に決めたはずだ・・・。彼の守りたかったものを知りながら違う道を行くことを決めた。覚悟がなかったなど言わせない。」
「・・・私はっ」
「間違っていたのは彼だけか?彼だけなのか?彼が正しかったなど、私は言わない・・・。だが・・・、彼だけが間違っていたなどと言わせない。平和を守れ・・・死ぬまで。それが生きていくものの義務だ。」
黒いマントを翻し、ゼロは背を向けると部屋を出て行った。
藤堂の傍を通り抜ける瞬間、藤堂にしか聞こえないほど小さな声でゼロがささやく。
振り返った時にはもう部屋の扉が閉まっていた。
落ちるのは沈黙。
『どうして・・・忘れてしまったんですか?』
ゼロのささやきがぐるぐると頭の中で巡り続ける。
改めてルルーシュに目線を向ける。
明日が欲しかった・・・。
そう呟いたルルーシュの姿を思い出す。
泣き笑いのような顔を浮かべていたルルーシュ・・・。
もうルルーシュの明日は来ない。
どんな気持ちで自分の前に現れたのだろうか・・・。
どうして自分の前に現れたのか。
どうして最後の別れを自分に告げに来たのか・・・怨んではいなかったのだろうか。
ふっ、と藤堂の脳裏に一つの記憶がよみがえった。
遠い夏の記憶だ。
8年前・・・。
「あ・・・」
会ったことがあった。
ルルーシュと。
ゼロでも、皇帝でもないルルーシュと。
買い物袋を引きずるようにして土蔵へ帰っていたルルーシュ。
子供に対して、あんまりな仕打ちだと思って・・・声をかけた。
ありがとう、とはにかむように小さく呟いて笑ったルルーシュ。
「・・・ルルー、シュ」
「藤堂さん・・・?」
『俺も、明日が欲しかったよ』
悲しく笑ったルルーシュの顔が、網膜に張り付いたように離れなかった。
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福岡にオタク友達がいなくて偶に鬱々してます。
寂しいと死にはしませんが不貞寝します。
空を自由に飛びたいなぁなんて夢を持っています。
いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
マイペース、ケセラセラを心情に頑張って生きています。