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うちの連載ってホント女ルルばっかだなぁ。
まえ、Web拍手で男の子ルルだと違和感あるとまで言われたくらいです…(笑)
でも今回は子持ちルルなのでどうしてもニョタじゃないと。
以前チャットで投下した物の改訂版です。
初恋は実らないという。
けれど初恋の人とキスをして、抱き合って。
そんなことができればどんなに幸せだろうか。
それは贅沢だけれど、ささやかで、小さな願い。
++++++++++
1度目の出会いが偶然ならば、2度目の偶然は・・・運命と呼んでもいいのかもしれない。
高架下に見えるのは、かつては日本と呼ばれた国・・・今はゲットーと呼ばれる植民地だ。
何度見ても気持ちのいいものではない。
かつて日本と呼ばれていたころのこの地を知っているからこそなおさらだ。
胸糞悪いと感じるのはなにもその土地だけではない。
その土地を我が物顔で闊歩するブリタニア兵もその環境を享受しているイレブンも、何が日本人かわけのわからない主張をしているテロリスト”モドキ”も・・・。
何もかもが煩わしい。
それでもその光景を目に焼き付け、いつか祖国に一矢報いてやるのだと胸の内にひそやかな炎を燃やし続けることだけが、その時のルルーシュにできることだった。
そして、その時もルルーシュは同じようにゲットーへ足を運んでいた。
いつもと少し違ったのは鳴り響く銃声。
悲鳴や血の匂いがしないあたり貴族趣味のキツネ狩りならぬイレブン狩りではなく、テロリストか何かなのだろう。
どちらの目にとまっても、ルルーシュとしてはまずい展開だ。
誰かの目に留まる前にこの場を立ち去るべきだろうとその場に背を向けようとした時、見覚えのあるオリーブドラブが視界の端に映った。
思わず足を止めてその姿を目で追う。
そして、思わず名前を叫びそうになりあわてて自分の口を押さえた。
そこで呼んでいい名前ではない。
第一、どこをブリタニア兵がうろついているかもわからないのだ。
口を押さえ、いまや廃墟とした建物の陰に身を潜めその姿をうかがう。。
間違いなく、それは日本の英雄として名高い男・・・藤堂鏡志朗だった。
親友とであったスザクの師であり・・・かつてルルーシュが想い焦がれ、今もなお恋い慕う男だった。
駆け寄ってはならない、声をかけてはならない。
彼はお前の生を呪い恨むだろう。
理性がそう叫びルルーシュをその場に縫いとめようとする。
だが、危険だと分かっていても駆け寄らずにはいられなかった。
ブリタニア兵の目を掻い潜り、名を呼ぶ。
殺されても、それでもいいとさえ思えた。
それが、彼の望みであるならば・・・。
名を呼ばれる覚えなどないのだろう藤堂は、当然のようにルルーシュに刃の切っ先を向けた。
だが、すぐにその白銀は逸らされた。
「君・・・は」
その先の言葉が紡がれる前に、すぐそばの壁を銃弾が掠った。
姿が見えての狙撃ではないだろうが、すぐにこの場所も気づかれる。
「すまない」と藤堂はルルーシュに一声かけて肩に担ぎあげるとその場から走りだした。
藤堂の顔を見るのは、あの戦争ではぐれて以来のこと。
再び会うことがかなうなど、思ってもいなかった。
ジワリと服越しに伝わってくるぬくもりに、泣いてしまいそうになりながら、ルルーシュは藤堂にしっかりとしがみついた。
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福岡にオタク友達がいなくて偶に鬱々してます。
寂しいと死にはしませんが不貞寝します。
空を自由に飛びたいなぁなんて夢を持っています。
いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
マイペース、ケセラセラを心情に頑張って生きています。