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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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今日の更新分は一本が短いので2本更新。
明日の分は長いはず・・・?
ようやく藤堂が出てきました。
ギリギリまだ壊れてないかな?
引っ張るとあれなんで展開がとっても早いです。










まるで、風のようだと感じた。
何も疾風のようだというわけではない。

ふわりと重さを感じさせずに腕の中へと倒れてきたというだけだ。

「ゼロ・・・?」

空気、というには存在感がありすぎる。
何かの香りを運ぶような、そんな風のように思えた。

だが、そんなことを考えている場合ではない。

「ゼロ、どうした・・・」

軽く揺さぶっても全く反応がない。
これはどう考えても気を失っているという状態なのだろう。


このままここに落としていくわけにもいかない。


藤堂はゼロの体に腕を回すとゆっくり持ち上げた。
だが重さを感じられない。
身長は随分とあるのだからそれなりに重さがあってもおかしくないはずなのだが、本当に空気でも抱えているかのようにもろく頼りなかった。

消えるはずもないのに、思わず強く抱きしめた。


「     」

何かの音をつづろうと唇が勝手に動いたが、それは音にならない。
それがもどかしく、藤堂はより一層強くその頼りのない細い体を抱きしめた。


「・・・なんだ、こんな所に落ちてたか」

びくりと肩を震わせ藤堂は振り返った。
そこにはいつの間に来ていたのかゼロの愛人と未だ噂のあるC.C.がたっていた。

「何か失せ物か?」

「ああ、今見つかった。問題はない。」

「見つかった・・・?」

その答えに首をかしげる。
何かを持っている様子もなく、拾い上げる仕草もない。

「ああ、今お前が抱えてるそれだ。どこに落ちたかと思っていたが」

藤堂が抱えているものというと・・・ゼロだ。

「落し物とは、ずいぶんな言いようだな。」

「事実落ちていただろう。」

落ちていたというよりは、堕ちてきたという具合なのだが・・・、それにしても人間相手に「それ」だとか「落し物」だとか、やはりずいぶんな言い草だろう。

「まぁ、ちょうど良かった。俺ではゼロの部屋に入れないからな、彼の部屋に運んだ方がいいだろう」

「別にいらん。お前の部屋に持って帰れ。」

そう言い残し、引き留めようとする藤堂の言葉に耳も貸さずC.C.はさっさとどこかへと行ってしまった。

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