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Venus Sayという曲をBGMにしながら書いていました。
中途半端な終わり方しているので続きを書きます。
同じメロディーの曲で藤ルルハッピーエンドを!
あ、コレ一応5万Hitのフリー配布にしますので、よろしければもらって行ってください
「(弱きもの・・・と、侮っていたか)」
銃を向けられルルーシュは自嘲の笑みを仮面の中でこぼした。
足もとにすがりつき、自分の言うがままにしか動けぬと思っていたが・・・。
「(いや・・・よりよい寄り代へ宿を替えただけか・・・。)」
チェックメイトだと言わんばかりの笑みでこちらを見下ろすシュナイゼルに、ルルーシュは小さなため息をついて仮面を取り払った。
表れるめったにお目にかかれないと称して過言ではない整った面立ちに、団員達は一瞬あっけにとられた。
その中でも一人、息をのみ銃を取り落とした男がいた。
「ルルー、シュ・・・そうか、ルルーシュ・・・君が」
「藤堂さん・・・?」
柵から身を乗り出し今にも下の階層へ飛び降りかねない藤堂に千葉は焦りのような視線を向けた。
それはほかの団員たちも同じである。
指揮を出していたはずの藤堂が揺らいでしまってはどうしようもない。
ばらばらと指揮系統が崩れ、おろおろと団員達は藤堂を見たりルルーシュを見たりとざわつき始めた。
「藤堂さん・・・。いまさらですが、お久しぶりです、でもこれがさようならになるのかな」
「っ、待ってくれ!いま、そっちへ」
「来ないでください!」
ルルーシュはマントの下から銃を取り出すと床に打ち込んだ。
そばにいるカレンに打つのかと一瞬緊張が走ったがルルーシュの突然の奇行に団員たちの視線が集中する。
後ろへ下がり、カレンからも距離をとったルルーシュが銃痕で作ったのは境界線のようなものだった。
「ここからこちらへ、入ってこないでください。知っているんでしょう?そこに居られるシュナイゼル宰相閣下から聞かれて、俺がギアスという異端の力を持つことを。今すぐ全員に死ねと命令することだってできるんですよ」
ぐっと言葉に詰まり藤堂の足が止まった。
動こうとするカレンには銃口が向けられる。
「っルルーシュッ!」
「ギアスが利かないから、代わりに鉛玉をプレゼントしよう。」
「ルルーシュ、どうして!」
「カレン・・・どうして俺がお前たちを殺さないなんて言える?」
「だって、だってルルーシュ・・・、一緒に学校に行こうって」
カレンの空よりも青い瞳が涙で滲んだ。
ルルーシュはにこりと笑みを向ける・・・銃口を向けているなどとは思えないほどやわらかな笑みを。
「もう・・・意味はないよ。シャーリーも、ナナリーも、スザクも、ニーナもみんないなくなった。俺と君だけで何をするんだ?戻れるなんて幻想はもう・・・疲れたよ」
疲れた・・・
その言葉がひどく胸に響いた。
「利用した?お互いさまじゃないか。お前たちだって日本を取り戻すために私という記号を利用していた。私はブリタニアをつぶすためにお前たちを利用していた。利害は一致している・・・。駒として見ていた?当然だ、私は指揮官だ。お前たちはチェスや将棋がどうして生まれたと言われているか知らないか?」
幾人かが言葉に反応して肩を揺らした。
利用した何のかんの言って、自分たちのしていることはなんだろうか・・・。
まだ子供といって過言ではない少年に、大の大人がそろって銃口を向けている。
それもその子供の兄の言葉に翻弄されて。
本来なら守ってもらえるはずの年齢の子供。
「ねぇ・・・俺は結局どうしていればよかったんでしょう?何もしていなくても・・・俺は今年学園を卒業する・・・そうしたら俺はどうやって生きていけばいいんですか?こうして、テロを起こしても同じ組織の人間に否定されて、皇子としても皇帝に否定されて、」
「それはっ・・・君が秘密ばかり作るから」
扇の苦し紛れの言葉にルルーシュは濡れたアメジストの瞳を向けた。
「ならば、最初から俺がブリタニアに捨てられた王子だったと言えばよかったのか?!そうすればお前たちは付いてきたのか?!違うな、お前たちは今と同じように・・・俺を売って日本を取り戻そうとしたさ。だがそれを責めるつもりはない。より有効な手段を選ぶのは当然だ。だが、あの頃の俺にはナナリーがいた。俺の命に代えても守らなければいけないナナリーがっ!そのためにはばれるわけにはいかなかった、組織を作ったものとしてこの事態を防がなければいけなかった。」
「っ、だが君から教えられていれば、俺たちはっ」
「変わっていたか?何か・・・変わっていたのか?いいや、変わらない、その証拠が今のお前たちだ。それとも・・・藤堂さん、貴方に教えていれば何か変わったんですか?すべて手の内を明かして、それでもあなたは俺を憎まずにいてくれましたか?」
「っ・・・俺は」
「そんなはずないでしょう?だって、俺は日本を守るために送られてきたはずなのに盾にさえならなかった。そうして草壁や片瀬も殺した。あなたを助けたあの日に俺がそれら全部を明かして、でも一緒に戦ってくださいって言って、あなたはそうできましたか?」
幼い子供に諭すような口調でルルーシュは続ける。
「できませんよね」
「ルルーシュ君、俺は・・・俺は」
「駒にされたくないと言いながらお前たちはシュナイゼルの駒となり、己で考えることもせずにそれでもなお駒ではないと主張する。考えることを私に任せて置きながら・・・。軍という組織の中で考える者がいれば指令に従い動く手足がいる。その当然のことを受け入れたくないというお前たちはどうしたいんだ。」
そこで尚、ルルーシュを撃とうとするものはいなかった。
いや、出来る者はいなかった。
この結果も・・・シュナイゼルの言葉を信用してゼロを信用しなかった。
自分たちで判断した、と思っていながらその実シュナイゼルの言葉を鵜呑みにしただけだ。
そもそも、ギアスにかかっているならこんなことはできなかっただろう。
ルルーシュが銃を下したことで団員達はホッと息をつく。
許されたのかもしれないと。
浮かぶやわらかな笑みが、許しを与えてくれたのではないかと・・・。
だが・・・
「そうやって・・・お前たちは又何も考えないんだな。」
++++++++++
駒になりたくないというなら自分の意思で動けって思うんですよね。
ゼロはドラ●もんじゃないんですから、困ったときに助けてくれるもんだと思ったら大間違いですよ。
そもそも、黒の騎士団の母役とよく言われますが、ホントのお母さんと違うんだから、調子こくのもいい加減にした方がいいと思う、気がする
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福岡にオタク友達がいなくて偶に鬱々してます。
寂しいと死にはしませんが不貞寝します。
空を自由に飛びたいなぁなんて夢を持っています。
いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
マイペース、ケセラセラを心情に頑張って生きています。