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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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思いついた小話です。
あんまり裏になったら消します



少年にとって女とは母一人だった。
いや、母以外の女性を見たことがないわけではない、だが少年にとって一番美しい女性はときかれれば母であったし、母は実際美しかった。

少年の父親は生まれた時からいなかった。
父はどうしたのかと母に聞けば、大事そうに布にくるまれたしゃれこうべを見せられた。
少年はそれまでその布の塊が何なのか知らなかったが、それが父親であったものなのだと思うとはらわたが煮えくりかえるかと思うほどに体が熱くなった。

母はその布を大事そうにいつも抱き抱えていたから。


どうして”そう”なったのかは問題ではない。
母の一番大事なものが既にこの世を去った男であるということが腹立たしくてならなかった。



少年が青年となり大人になっても母は変わらなかった。
なぜなのか問えば「私は魔女だからね」と返された。

年を経るにつれて少年にとって母はますます”母”ではなく”女”となっていった。
母は息子のそんな目線に気付いていたのだろう。
少年が子供ではなくなったその日に母は惜しげもなく白い体を晒して見せた。

くつりと喉を鳴らして笑う、母・・・いや女を見て理性が焼き切れたのを感じていた。


初めて抱くはずの体はいやに体になじんだ。
艶めかしく笑う女は「だって私の中から帰ってきたんですから」と男をくらわんばかりに締め付けて白いその手で頬を撫でた。

まるで今日という日が来ることを知っていたかのように

「そうして、また私の中へ還るんだ」

少女のようにあどけなく笑う女に息子であったはずの男はどくりと命になり損ねた白濁を吐き出した。



「おかえりなさい、キョウシロウさん」



++++++++++++++++


あはははははははははhahahahahahahhaha


さやうなら
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こんばんは
こんばんは。昨夜はお世話になりました。
そして歴史は繰り返す…訳ですね!素敵です。
不老不死の恋人と添い遂げる究極の方法にたどり着いた二人が切なくも萌えです♪
Joker 2008/09/07(Sun)00:01:56 編集
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