★ 永劫回帰

なんか、ノリと勢いでまた墓穴をザックザックと掘りました。
転生回帰の逆バージョンです。
っていうか２１話派生で達磨にしたルルーシュを食べなかった場合、みたいな

わたしの　にんぎょうは　よい　にんぎょう
めは　ぱっちりと　いろじろで
ちいさな　くちもと　あいらしい
わたしの　にんぎょうは　よい　にんぎょう
（文部省唱歌）

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廃墟のような山奥にある打ち捨てられた家で、いびつな体をした少女が一糸まとわぬ姿で眠っていた。
腕は切り落とされ足も切り落とされ、腹部だけが異様に膨らんでいた。

臨月が近いのだろう、体を丸めるようにして眠る少女に藤堂はうっそりと狂気をはらんだ笑みを向けた。
もう子は十分に育っているだろう。
藤堂は眠っているルルーシュにタオルをかませ、動けぬようにしっかりと体をベッドに縛り付けた。
肌に食い込む紐が、醜悪に、歪んだ不完全な美を作り出す。

藤堂は小太刀を握りしめ少女の腹にその切っ先を突き刺した。
ぷくりと血が溢れる。
痛みによるパニックで目覚めたルルーシュは体をよじるが、紐が体へと食い込むだけだ。
そのまま藤堂は小太刀を滑らせるように動かして腹を切り裂いた。
そうして肉を引き裂くと迷うことなく温かな体の中へ手を浸しその中で眠っていただろう生まれてもいない血濡れの肉塊を引きずりだした。

もはや痛みとさえ感じていないのだろう。
ルルーシュは目を見開き体をびくりびくりと陸に打ち上げられた魚のように跳ねさせていた。
閉ざされていたつぼみも花開くように羊水を押し流していく。
ジワリとシーツにシミが広がった。
藤堂はまだ眠っているはずだったわが子を無理やり起こす。

産み落とされたのではなく、取り出されたその子は火がついたように泣き始めた。

びくり、びく、・・・とルルーシュの体の痙攣が小さくなっていく。
視線は虚ろでもはや焦点がどこにあるのかは分からない。
藤堂はただルルーシュが眠るだけなのだとばかりにタオルを取ると深く口づける。
応える余裕などないルルーシュは力なく藤堂に翻弄されるだけだった。

「愛している、ルルーシュ・・・少し、眠っていい」

「キョ・・・し、ろ」

何を言おうとしたのか、ピクリと小さく痙攣してルルーシュの瞳から光が消えた。
藤堂は生まれたばかりの子の体に舌を這わせた、ルルーシュの体内にあった体液を求めるように柔らかな肌に唇をよせ軽く歯を立てる。
ああ、いつかこの子がまた己の子を生むだろうとわらう。
まだ何も知らぬ赤子は泣き声をあげた。

それは未だ知らぬ未来への慟哭だったのか・・・


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それではみなさん・・・

さよーーーぉぉぉぉならぁあぁぁぁあああーーーーーっ（大脱走）