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女性にとって、必要なもののお話。
小さくたって必要です!!
目の前にはニコニコとしたマリアンヌ、隣には疲れきった顔のルルーシュ、そして自分の手には、ビニル袋に包まれた、新品のセーラー服。
「あの・・・これは?」
「あ、お金のこととかはいいのよ?やっぱりね、ゼロも学校へ行くべきでしょ?ルルーシュと同い年なら。」
「いえ、まぁ・・・はい」
でもセーラー服。
いや、元はどうあれゼロは女なのだ、学ランではなくセーラー服であることの方が普通・・・なんだろうか本当に。
「それと、いつまでもルルーシュの服じゃちょっとね。それに下着はユフィやナナリーので何とかなったけど、ブラジャーは・・・」
そう、一般的に見て巨乳と呼んでいいこの家系。
ナナリーでさえ実は15才にしてBとCの間なのだという。
そんな中で、突発的に女性となったルルーシュはかろうじてBあればいい方だった。
いや、元が男なのだから悲しむ必要はないはずなのだが・・・。
うん、やっぱりちょっと切ない。
「そんなわけだからお昼から買いに行きましょvあ、もちろんルルーシュもいっしょよ」
「・・・・・・何で俺まで」
「だって、もうゼロはルルーシュの双子の妹のようなものじゃない。」
正直ゼロもルルーシュも複雑な気持ちだった。
ゼロも元は男として育っているし、ルルーシュは現在進行形で男だ。
何で女装のために買い物に行かなければならないんだろうと、二人はそろってため息をつくのだった。
*****
「ゼロならやっぱり黒かしら」
「あら、案外こっちのピンクも似合うんじゃない?」
「白なんてどうでしょうv」
そう言ってかわるがわる胸にブラジャーを当てられるのはみ目麗しい双子・・・ではなく、ゼロとルルーシュだ。実質双子のようなものだが、あいにくルルーシュだけはれっきとした男である。
「母さん・・・っ」
「あらぁ、いいじゃないv合わせるくらいは」
「ちっとも良くないです!」
「な、ナナリー・・・こんなフリルがいっぱいなのはちょっと・・・」
「あら、かわいいのに~。じゃあ今度はこっち!」
「ユフィ・・・ピンクもちょっと。」
あーでもない、こーでもない、と着せ替え人形となってしまったゼロとルルーシュは顔を真っ赤にしたまま何とか逃れる隙はないかと伺うが、あいにくどこにも隙はなかった。
「ゼ、ゼロ・・・こうなったらさっさと自分で選んだ方が早いんじゃないか?」
「え選べるわけないだろう!!俺だって男だったんだ!」
「今は女だろう!何でもいいから適当に選んでしまえ!」
「他人事のように!・・・ならお前も選べ!」
「なんでだ!俺は関係ないだろう!!」
「・・・・・・男のくせにランジェリーショップに入った変態だと叫んでやる」
「っ・・・」
結局、こうなるのか、といわんばかりに暗雲を背中に背負ったルルーシュを見て、ゼロは少しC.C.の気持ちがわかった気がした。
「(案外扱いやすい人間なんだな、俺は・・・)」
くつりと肩をすくめて笑うゼロをルルーシュが不気味そうに見る。
「なんだ、一人で急に笑って。」
「なんでもないさ、俺はゼロだからな」
訳が分からない、と眉をひそめるルルーシュをみて、ゼロはまたくすくすと笑うのだった。
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福岡にオタク友達がいなくて偶に鬱々してます。
寂しいと死にはしませんが不貞寝します。
空を自由に飛びたいなぁなんて夢を持っています。
いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
マイペース、ケセラセラを心情に頑張って生きています。