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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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ちなみに構想段階のR2軸は・・・むしろR2にならない気がしてきました。
どうしよう・・・。

大幅捏造ってありかなぁ。








それは、いつもと同じ朝のように思えた。
違ったことと言えばいつもよりもマリアがむずがっていたことぐらいだろうか。

あまり苦情が来ないからとはいえ、何時までも泣かせているわけにはいかずルルーシュは仮面をかぶるとマリアを抱きかかえそのまま外へと出た。

「どうしたんだ、マリア・・・」

熱があるわけではないようだし、本当にどうしたのだろうかとトレーラーからそうはなれてはいない瓦礫に腰掛けマリアの顔を見る。
病院に連れていくべきだろうかと思ったその瞬間、右肩が熱くなった。
いや、それよりも先に破裂音が響いた。
とっさに強くマリアを抱きしめ、半ば崩れるようにしながら物影に身をひそめる。

「ブリタニア兵・・・ではないな。」

不幸中の幸い、と言うべきか・・・。
どうやら名誉になったイレブンらしい。

何せゼロには莫大な懸賞金もかけられているのだ。
それを狙うものは数えきれないだろう。
このあたりでほかのグループを見かけたこともなかったため油断していた。

ルルーシュは一つ舌打ちを打つと銃を取り出し弾を確認する。


「おい、撃ったのは俺だからな!金は7:3だ!」

「馬鹿言え、仕留めた方だって言ったろ!大体この場所を突き止めたのは俺だ!」


相手が馬鹿で助かった。
そう内心で皮肉り、力の入らない右腕をゆっくりと持ち上げる。
確実に仕留めなければこの場所はすぐにでも割れるだろう。

幸いラクシャータの運んできた斑鳩があるが、それでも膨大な数の団員を移動させるには時間もかかる。


「マリア・・・いい子にしているんだぞ」


*****


「(今日は、いつになくぐずっていたな)」

直接見たことがあるわけではないが、こうして泣き声と歌を聴くようになって随分経つ。
何かあったのだろうか、とも考えたが様子を見に行けるわけでなし。
仕方なく素振りを再開させた。

そんな矢先、耳に届いたのは銃声と、火のついたような赤ん坊の泣き声だった。

とっさに木刀を投げ捨て真剣を手に取ると歌声が遠のいて行った方へと走る。

幸い、さほど難解な道のりでもなくすぐにゲットーへと続く出口へとたどり着いた。
ほかの団員達もさすがに銃声には気づいたのだろう、後ろから足音が聞こえてくる。
藤堂は外へ出ると赤ん坊の泣き声の方へ近づいた。
一歩近づくたびに立ちこめる血の匂いに藤堂は顔をしかめる。
一先ず藤堂は赤ん坊を抱き上げゼロの姿を探した。
赤ん坊にケガは見られない、ならば怪我をしたのはゼロか銃声の主だろう。


「ま・・リ ァ・・・」


ふいにズボンの裾をつかまれ、藤堂はひやりとした。
咄嗟に刀を向けるも、それが見覚えのあるマントをはおった人物となれば話は別だ。

「ゼロ・・・?」

「マリ  あ・・は?」


傍を見ればひびの入った仮面が転がっている。
倒れた拍子に外れたのか。
赤ん坊は、マリアはというと守る腕があることに落ち着いたのはしゃくりながらウトウトと眠りに落ちようとしている。

「無事だ・・・怪我もない」

藤堂がそう答えるとパタリと地面へ落ちた。
まさか死んだのかとあわてて脈を測る。
よわよわしいが、ちゃんと打ち続けている脈動に藤堂はホッとした。
だが、ゼロが倒れているのは己の血の中。
見たところ致命傷はないようだが、このままでは失血死になる。

「(非常事態だ・・・致し方あるまい)」

藤堂は自分とゼロに言い訳をしながら片腕にマリアを抱き直し、うつ伏せだったゼロの体をゆっくり仰向けにかえした。
傷は太ももと肩、それに脇腹の他はないようだがとにかく出血がひどい。
ようやく出てきたほかの幹部たちも血のにおいと惨状に顔をしかめた。

「藤堂中佐、これは」

「分からん。とにかくラクシャータの元へ急がなければ」

藤堂はそっと赤子を井上に預けゼロの体をそっと抱き上げる。
意識を失っている体は普通は重いはずだというのに、ゼロは軽すぎた。
本当に大丈夫だろうか、と改めて血の気の引いた顔を見て、藤堂はあることに気づいた。

伸び始めてきたのだろう前髪に隠されたその顔に見覚えがある。
だが、まさかそんなはずはないだろう

藤堂は髪に隠された下にある素顔に動揺しながら、藤堂は軽すぎる体を抱きしめラクシャータの元へと駆け出した。

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