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相変わらず偽物だらけ
でも書いてて楽しかったです、
ちょっと緩いのが続いて、そのあとまたシリアスになるかな
ウサギはどうにもシリアスにするのが好きらしいです
その日の夕食は、ゼロが今まで経験したことないほどの大人数だった。
いや、もちろんもっと大勢で食べたこともあるが、家族でこうしてテーブルで囲むのは、久しぶりだった。
「ここじゃないどこかから来た」という言葉もマリアンヌやルルーシュは信じてくれた。
いや、もしかすると頭がかわいそうな女だとでも思われただけかもしれないが。
上から兄弟はシュナイゼル、コーネリア、クロヴィス、ルルーシュ、ユーフェミア、ナナリー。
そのナナリーはというと今日は部活の合宿で帰らないのだという。
ゼロはそのことに平然としているルルーシュに驚いた。
だが、考えてみればこの世界でどこにナナリーの命を狙うものがいるだろうか・・・。
それに部活ということは足も無事で目も見えてるのだろう。
それより何より、ゼロには耐えがたいことがあった。
「(やはり・・・父親はこの男か)」
そう、ルルーシュのはす向かいに座っているのはまごうことなく、シャルル・ジ・ブリタニアだった。
いや、ここではランぺルージ姓らしいが。
見た目も、ゼロの知っているシャルルとはずいぶん違う。
髪はナナリーとよく似た栗色で、眼もともずいぶん穏やかで。
だが、ゼロにはどうにもシャルルを受け入れられそうになかった。
ちなみにシャルルはフランス人なのだという・・・。
そりゃそうだ、どう見たってブリタニア読みなら普通はチャールズである。
「えー・・・あー。ゼロは・・・私が、苦手かな?」
「・・・」
と、まぁ・・・このように終始無言で、黙々とゼロは静かに食事をしていた。
ちなみに、最近愛息子のルルーシュにも
「父さんうるさい」
「父さん邪魔」
「父さん向こう行ってて」
と邪険に扱われているためそっくりな顔をしたゼロに何も答えてもらえないのは相当ショックらしい。
マリアンヌはマリアンヌで「そんなところまでそっくりねぇ」なんて笑っていた。
「父さんは苦手か?」
食事を終えて、ルルーシュとともに部屋へ戻る途中、同じように尋ねられて「少し・・・な」と返した。
「俺も、ちょっと苦手だ。最近特に、用もないのに構ってくるから。」
苦笑しながら答えるルルーシュにゼロはそうか、と沈んだ声で返した。
ルルーシュにとって、シャルルは持て余す父親なのだろう。
ゼロにとってシャルルは・・・。
何よりも憎んでいた。
欲しかった愛情も、幸せな時間も、言葉も・・・シャルルは自分で手に入れろと、弱者はいらないと言った。
だから、子供のころから「父上」なんてほとんど言ったことがない。
「本当は・・・俺も呼びたかったのかもしれない。」
「何をだ・・・?」
時折、アリエスの離宮に訪れていた時。
シャルルはおそらくラグナレクの接続の計画の話を、マリアンヌと交わしていたのだろう。
大事な話だと思っていたから割り込むことはなかった。
だが、あの時に割り込んで「 」と呼ぶことができたなら。
もしかしたら、思いとどまってくれただろうか。
「色々・・・な。」
思い返してみて思う。
そう、そうなのだ。
憎かったのは・・・シャルルが父親であったから。
「色々、あったんだ。」
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福岡にオタク友達がいなくて偶に鬱々してます。
寂しいと死にはしませんが不貞寝します。
空を自由に飛びたいなぁなんて夢を持っています。
いつかパラグライダーかハンググライダーをする気でいます。
マイペース、ケセラセラを心情に頑張って生きています。