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気分の赴くままに好き勝手書いていきます。 なのでいきなりジャンルが増えたり減ったり、当面はギ.ア.スを中心にお送りしていきます。
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月下に咲いた、これにて完結!!
プロット出来上ってるわりに終わるのが遅かったのは、単に私がサボっていたから。
すみません、ホントごめんなさい
しかも超尻切れトンボ!

でもこれ以上書くと終わらないんですよね。
と言うわけで強制終了です。

お詫びにもなりませんが書き下ろしエンディングですw
チャットで読んだ方も、ぜひどうぞ~~




ようやく医務室から出ていいと言われたらしいゼロに話があると言われ集まっていた幹部の面々は、藤堂に肩を抱かれ現れたゼロに息をのんだ。
カレンなどゼロ、いやルルーシュを指さしパクパクと金魚のように口を動かしている。

本来ならば自分がゼロだと団員たちに教えるつもりはなかったが、藤堂に説得され少しだけ彼らを信じてみようと一歩踏み出してみたのだ。
とは言ってみても、なんといえばいいかわからず、不安げに隣に立つ藤堂を見上げ、話すまいとマリアをしっかり抱きしめた。

「君が、ゼロ?」

一番に口を開いたのは朝比奈だった。
その問いに「そうだ」と淀みなく答えるルルーシュに場は騒然となる。

「ゼロって女かよ!」

「男だと、言ったつもりはない」

言われてみれば確かに男だとは言われてないが何か釈然としない。

「な、なな!なんで行方不明の副会長がこんなところでゼロを!!」

「不服か?カレン」

「不服とかそれ以前に副会長って男じゃなかったんですか?!」

「少し、事情があって隠していたんだ。済まない」

あっさりと謝られてしまい、カレンもそれ以上問うことはできずに「いえ、別に謝らなくても」と口をつぐんだ。

「色々、複雑な事情があって顔を見せることはできなかった。見たとおり、私はブリタニア人だ。そしてカレンと同い年で、一つの団体をまとめるには不安要素の多すぎる存在だ。だから素性を隠していた。何から話そうか、正直迷っている…だから気になることがあれが君たちの方から聞いてくれ。」

戸惑いがちに幹部の面々は顔を合わせ合う。
恐る恐る手を挙げたのは、やはりカレンだった。

「あの…マリアちゃんって、本当にあなたの」

「ああ、私が産んだ子だ。学園をやめたのもこの子のことがあったからな。」

「ええと、俺からもいいか?」

「なんだ、卜部」






「その子の父親は・・・?」


ハッ、と今さら気づいたかのように全員の視線がルルーシュ、そしてマリアに視線が注がれる。
子供は一人では作れない、絶対に相手となった異性がいるはずなのだ。

そして、ゼロとともに現れた藤堂。
嫌な予感に嫌な汗が流れる。


「俺だ」


((((((((((おっさんんんんっ、犯罪だろそれええええええ!!))))))))))

そんな叫びを必死で耐えながら藤堂とルルーシュを見比べる。
強面の中年男と絶世の美少女。
しかもカレンと同い年ならばまだ10代。

本当に同意の上かとばかりに視線が注がれる。


「あっ!藤堂さんもしかしてあの時の!!」

「っそうか!1年半前のアレか!!」


1年前の藤堂のことなど知らない幹部の面々は首を傾げて四聖剣に目を向けた。

「なんだよ、アレって」

「1年半前、俺たちは日本解放戦線と合流するためにちょうどこのあたりを通りかかったんだ。けど、ブリタニア軍に見つかってさ。散り散りになってなかなか連絡も取りあえなかった。」

「ようやく中佐と連絡を取れた時には10日以上たっていたんだったな。」

「時期としてもぴったりだし、おそらくその時に藤堂さんとゼロは知りあい、通じあった。ちがいますか?」

締めくくった千葉の問いに藤堂は苦笑いを浮かべて「半分正解だ」と答えた。

「半分とは、どういうことですかな。」

「仙波、お前は覚えているだろう。7年前のことを」

「7年前・・・」

記憶を反芻する仙波は、ハッと何かに気づいたように目を見開き額を抑えた。

「・・・・・・言ってくれるな仙波」

「いや、言わせてもらいますぞ!7年前と言えばまだ10歳の幼子ではなかったではありませんか!それを何を考えて、よもや中佐から手を出したとは言いますまいな!」

「仙波、あまり藤堂を責めないでくれ。私の方から藤堂に頼んだのだ。」

訳がわからないとばかりに首を傾げる仙波以外の面々にルルーシュは苦笑する。

「実をいえば藤堂とは7年前に知り合った。幼心に彼に憧れてな・・・だが開戦して藤堂は厳島へ、私は知人に保護された。1年半前にたまたま藤堂と再会して、これを逃しては二度と会えまいと思い、藤堂にその・・・だから、藤堂と私は知りあったわけではなく再会したのだから、半分だけ正解なんだ」

言葉は濁しているが聞かなくてもわかる。
仙波があきれ顔で溜息をついた理由もわかるというものだ。

いくら頼まれたからとはいえ、手を出していいかどうか聞かれたらギリギリだ。(むしろアウトに近い)
ルルーシュが(おそらく)結婚できる年齢であったとしても、そこにある年齢差を考えればロリコンと呼ばれても仕方がない。

「私としては、言うつもりはなかった。ハーフの子供などブリタニアにも日本人にも受け入れがたい存在だ。そして私はブリタニア人。藤堂の足かせとしかならない。だが先日の発砲事件で素顔がばれてしまった。それで、だな・・・その、藤堂が」

「…彼女が素性を隠していたのは彼女の身の上が大きな理由の一つだ。ブリタニア人であることも、だから結婚を申し込んだ。」


あー、もう勝手にしてくれ、としか言いようがない。
ルルーシュは照れ臭そうに顔を赤らめながらも嬉しそうに隣に立つ藤堂を見ているし、藤堂もいつになく表情を和らげてルルーシュを見ている。

「…もしかして、ゼロの正体うんぬんより、本題はそっち?」

「まあな」

まあなじゃねえよ!と全員の心が一致するが、口に出して突っ込める者はいない。
幸せオーラをまき散らす二人に彼らは溜息をつき、口をそろえてこう言わざるを得なかった。


「あー、どうぞご勝手に(お幸せに)」










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